テロの影響で、応募数大ピンチです!
- 佐藤さん
- 弊社はもともとオタク川柳というものをずっとやっているのですが、
- 数年前からはオタク川柳のイメージキャラクターとして「にゃこ式部」を二次元部門と三次元部門で同時募集しています。
- 橋本
- 二次元はイラストで、三次元はコスプレということですよね。
- 佐藤さん
- はい。
- ですが…今回は三次元部門の応募数がいまひとつで…。
- 三次元でグランプリになった、にゃこ式部の方をパリで開催されるジャパンエキスポご招待するというのがこのコンテストの一番のウリなんですけど、
- 昨年のテロの影響があるのか、前回までに比べても応募が全然集まっていないんです!
- 橋本
- あのテロのせいで日本とフランスのオタクにも影響が…。
- 一企業がオタク川柳や、猫耳コスプレコンテストをするのってかなり変わっていると思うのですが、そもそものきっかけってなんだったんですか?
- 佐藤さん
- もともと弊社のユーザーはオタクの方が多いんです。
- インターネットプロバイダなんですけど、サポートを全然しない会社で有名でして、自分でサーバをたてられるプロの方が主なユーザーだったんです。
- だったらその人たちに刺さるプロモーションをしよう、ということになりまして。
- IT川柳からオタク川柳に名前を変えながら、今年で11年目の開催となりました。
- 橋本
- 「オタク川柳」ってはじめて聞いたときかなりインパクトがありました。
- 佐藤さん
- 10年前に始めたときは「IT川柳」という名前だったんですが、私が担当してから「オタク川柳」と名前を変えました。
今でこそ市民権を得た「オタク」という言葉ですが、当時はあんまりいいイメージではなかったんですね。でも、オタクの人たちって技術的にも文化的にも日本をリードする存在だと思うんです。
私としてはオタクという言葉を、自虐もまじえつつポジティブな意味に変えていきたいと思ってあえて「オタク川柳」という名前に改名しました。
「オタク川柳」は商標登録もされているんですよ。
弊社は社長をはじめ社員もオタクが多いのでピッタリかなとも思います(笑)
- 橋本
- オタク川柳のキャッチコピー「人はみな何かしらかのオタクです」というのもいいですよね。
にゃこ式部になる秘訣?!
- 三鷹さん
- 友人のコスプレイヤーが応募するというので、あ、私もやってみようかなと。にゃこ式部に選ばれたらジャパンエキスポに参加できる!というのが大きかったですね。
にゃこ式部というネーミングをみて、なんとなく「和もの」がいいのではないかと思いました。
たまたまお正月にらき☆すたの聖地とされている鷲宮神社でイベントがありまして、ご利益もありそうだしそこで撮っちゃおうと。
先にエントリーしている方の写真がツイッターで見られるんですけど、なるべく被らないようにというのは意識しました。
らき☆すただから巫女さん風の衣装で、でも偏りすぎないようにフリルをつけて可愛くして。髪の毛は流し編みこみでちょっと崩してみたりして。
友人といろいろ相談しながら撮影し合いましたが、最終的にいい写真が撮れたので彼女に感謝ですね。
第七代目にゃこ式部を獲得した三鷹さん@鷲宮神社
- 橋本
- …でもその子じゃなくて、三鷹さんだけにゃこ式部に選ばれてしまったんですね。
- 佐藤さん
- コンテストあるあるですね。友人に誘われて応募して、自分が受かってしまうという。。
- 三鷹さん
- 違うんです!一緒に応募しようねって言っていたのに、その子は締め切りの日を忘れちゃってて…。
- 佐藤さん
- よかったです(笑)
- でも、こちらの企画意図をすごく考えて投稿していただいて…とてもうれしいですね。
凱旋門での三鷹さん
- 三鷹さん
- 10名に選ばれたあと、ウェブ上で皆さんから投票してもらうんですけど、その頃ちょうど私は仕事が忙しくてPCを開いていなかったんです。
ツイッターでは投票の途中結果が発表されていて、それはちょくちょく見ていたのですが「え、私が暫定一位??どうせすぐ落ちるな…」という感じで(笑)
なので、グランプリに決まった時も知らなくて。
LINEでいろんな方から「おめでとう」って言っていただいていて。
それでもすぐに理由が分からなくて、一瞬経ってから「あ、にゃこ式部だ!」「おぉーー!」ってすごくびっくりしました(笑)
- 佐藤さん
- 意外とそういう子が選ばれたりするんですよね。。
- でも、応募者にはいろんなタイプの方がいるので、ウェブ投票でどの人が選ばれるかって正直私たちもわからないんです。
- 橋本
- そうは言っても選ばれる人の傾向というのはありますか?
- 佐藤さん
- うーん。抽象的ですけど、「この人ほんとにコスプレが好きなんだなぁ」という人が選ばれているような気がします。
普段からコスプレを楽しんでいる人をみんなも応援したくなるんでしょうね。でも実際のところは運営側もわかっていないので、「私ちょっと違うかも」と思わずに、とりあえず試しにという感じでたくさんの方に応募していただきたいです!
ジャパンエキスポに参加!moeは国境を超える!
- 三鷹さん
- ジャパンエキスポはずっと興味はあったんですけど行ったことなくて。グランプリをいただいてすごく驚いた後は、じわじわと「行けるんだなぁ」「パリではなにしようかなぁ」という思いが湧き上がってきました。
- 佐藤さん
- にゃこ式部に選ばれた方には、ジャパンエキスポで弊社が扱っている.moeというドメインのPRをしていただくんです。
- その前後にもちろんパリの観光もしていただきますよ!
- 三鷹さん
- 着物に猫耳をつけてパリの街中で撮影をしていたんですけど、すぐに人が集まっちゃうんですよね。
- 日本だと若い人が多いのですが、パリでは現地の年配の方が気軽に声をかけてくれるんです。
- お買い物中のふつうのおばちゃんが、後ろから走ってきて、「フォトOK?!」って。
- すごいパワーで。上品な大阪のおばちゃんみたいな(笑)
- 街全体から歓迎されている雰囲気がありました。
- ジャパンエキスポ会場でも多くの方にkawaiiと言っていただいたり、ネットだけでやり取りしていたフランス人の女の子と会えたりと、海外のイベントでしか体験できないことがたくさんありました。
- オタク文化という共通言語があるから、みんなとすぐ仲良くなれます。
- moeは国境を越えますね(笑)
- 橋本
- 記事にしやすいワードをいただき、ありがとうございます(笑)
- というか、ふつうにコスプレして観光してるのすごいですね…
- 佐藤さん
- ジャパンエキスポは年々、入場者数も増えているんですが、それに比例するように現地の方でも本格的なコスプレをする人が増えてきました。
数年前はドン・キホーテで売っているような衣装だったのが、本格的なロリータ衣装を自作する人なんかも見られました。
現地の人たちは、ロリータファッションや、アイドル、などのオタク文化から、日本の古典芸能まで幅広く興味をもってくれているようでした。
今年も日本代表(⁈)として行くからには、外国人には負けてられないという感じです!
最後にひとこと!
- 佐藤さん
- 今回の第八代目にゃこ式部は「ロリータ系」で募集しています。ロリータの方はファッションとしてやっているので、「オタク文化」の一つとして見られるのにもしかしたら抵抗があるのかもしれませんが、私たちは日本が誇る文化として海外に紹介したいと思っています。どこからがロリータかという線引きは難しいかもしれませんが、お気軽に応募いただけるととてもうれしいです。
ジャパンエキスポもパリで行われるということで安全面を心配される方もいらっしゃると思いますが、社会情勢を考慮してロシアや台湾などのジャパンエキスポに変更することも検討していますのでどうぞご安心を。