一般社団法人マンション計画修繕施工協会の林めぐみさんにお話を伺ってきました。

マンションの修繕写真コンテストに国交大臣賞?!

--とても失礼なのですが、マンションの修繕写真ってすごく地味なコンテストだなと思ったんです。でも国交省が後援していたり、有名な写真家の方が審査員だったりするので、一体どんな団体がやっているコンテストなんだととても興味を持ちました。

 
私たちはマンション大規模修繕の施工業者の団体です。

マンションの寿命を伸ばすには大規模な修繕工事が不可欠なのですが、施工業者一つ一つの会社の発言力は大きくなく、これまでエンドユーザーにきちんと情報を発信することが出来ていませんでした。大手ゼネコンの下請けではなく、自分たちが元請けとなって仕事を受注していこうとしたときに、居住者や管理組合に直接必要性を訴えていくことがとても大切になるんですね。

消費者がリフォーム工事を安心してを発注出来る環境を整備するために、国交省は「住宅リフォーム事業者団体登録制度」を平成26年9月に施行し、当協会はその第1号団体として登録されました。

実はそれを記念し、またこの制度を広めていくことを目的として始めたのが「マンション大規模修繕工事フォトコンテスト」なんです! コンテストに国交賞が後援をしていただけているのもその繋がりです。
 

--なるほど。でもなぜフォトコンテストだったのですか?

街の中の風景として意識していないだけで、本当は修繕している光景ってそこかしこにあるんです。ですが、新築マンションの工事ならまだしも、修繕工事をしているところって当事者以外からはほとんど意識されていません。

ふだん立ち止まって工事現場を見ることなんてないでしょう?
 
私たちとしてはぜひそこを意識して見てもらいたいなと。
修繕工事が写り込む街中の写真を募集して、多くの方に修繕工事を身近に感じてもらいたいと思いました。
また、大規模修繕工事という仕事のやりがいや、かっこよさにもスポットを当てることで、若い人にこの仕事に興味を持ってもらいたいという思いもあります。

大慌ての第一回 準備期間一ヶ月で国交大臣賞をとりつける

今回が第二回目の開催ですが、第一回はほんとにバタバタでした。
コンテスト開催の経験なんてありませんから、応募してもらえるのか大変心配もしました。
企画案作成、協会内の広報委員会での検討、作品募集開始までこぎつけるのは本当に慌ただしかったです。
 
このコンテストを出来るだけ立派なものにしたくて、国交省に後援依頼をし、「国土交通大臣賞」をはじめ、当協会の事業活動にかかわることから「土地・建設産業局長賞」「住宅局長賞」を出していただけるよう働きかけました。
 
短期間のあいだにいくつも申請書類を用意したりと大変でしたけど、やればできるんだと思いました(笑)

--バタバタと言いながらすごいですね。審査員の方々もすごく豪華です。

当協会の会長坂倉の趣味が写真で、せっかくのフォトコンテストですからこの先生方に審査員を是非お願いしよう、いうことになりました。
偉い先生ばかりなので、私はどうしよう、どうしようと困ってしまいましたが(笑)
でも審査会でお会いしてみたら、みなさん応募作品への講評がすっごく優しいんです。
とても和やかな雰囲気で審査していただきました。

第1回フォトコンテストの審査風景
左より 田沼能武審査委員長、渡辺澄晴委員、大向哲夫委員

写真審査の意外なポイント。審査員が注目するところは…

投稿者の方はほとんどアマチュアの方です。
写真として上手なものはもちろん評価されますが、それ以上に視点が面白いものが注目されやすいです。
たとえば審査会で先生たちに好評だったのがこのワンちゃんの写真。
かわいいワンちゃんがキャッチーで、工事現場の身近さがよく表現されています。

 
 
また、工事現場のなかに入り込んで撮影している力作もありました。
職人さんにお願いして撮らせてもらったようです。これは第一回のコンテストで国土交通大臣賞に選ばれた作品です。

 
 
これは職人さんが工事の記録として撮ったものですね。
一般の方だけじゃなく、マンション計画修繕施工協会に属している職人さんからも多くの投稿があります。
富士山がとても綺麗に写り込んでいます。

 
 
こちらは、施工業者が企画したイベントの一コマ。
居住している子供たちに、どんな工事をするかを知ってもらう催しです。タイルをくっ付けるエポキシ樹脂を使って工事体験の様子です。

 
 
審査員の先生が写真を審査するときのポイントを教えてくれたんです。

まずはなんの情報もなく、ただ並べた写真を見てパッと「これいいね」と判断します。 
でもどうしても優劣を決められないときは、作品のタイトルを見るそうなんです。
写真がタイトルとぴったりハマっているものを選ぶそうなんです。

応募の際はぜひタイトルもしっかり考えてくださいね。

--最後にひとこと

このコンテストは三回、四回と継続していきたいと思っています。国交省後援と国土交通大臣賞を頂戴してますからね(笑)。

回を重ねるにつれて、現場の方や写真愛好家の方だけでなく、どんどん一般の方にも認知されていってほしいです。
とても大きな目標ですけど、建物という財産を守る職人さんへの注目度がアップして、この仕事を選ぶ若者が増えていってほしいですね。
それがなによりの業界の活性化ですから。

 

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