景観開花。
- 締切
- 2023年10月14日(土)
- コンペの概要
『景観開花。』は、土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場を提供するとともに、多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示すための設計競技イベントである。
高度経済成長期の日本では早急な社会基盤整備が求められ、特定の機能を果たすためだけの画一的な土木施設が多く生み出された。しかし一定の社会基盤が整うにつれ、その場所が持つ意味や役割に合い、風景に調和した土木デザインを求める機運が高まりつつある。そういった土木デザインが美しい景観を実現するものと信じ、『景観開花。』は誕生した。
2018年迄の15年に渡る景観開花の歴史を振り返ると、第1回から第10回に至るまでの10回は未来へつなぐ新時代の土木デザインの提案を求めてきた。また第11回から第15回までの5回は「まち」に潜む問題の顕在化に対し、人々の生活の接点としての「まち」とそれを支える土木構造物へのあり方についての提案を求めてきた。
2020年度は「土木デザインに関心のある若者へその力を試せる場」、「多くの人々へ向けて土木デザインの可能性を示す」という本イベントの原点に立ち返り、激変する社会情勢に合わせた今後の新たな土木デザインのあり方の提案を新たな形を含めた様式で行う土木設計コンペとしてリニューアルした。本年度の『景観開花。』もこれを継承する。気候変動により”想定外”の豪雨や猛暑が頻発するようになった今、従来のインフラに加えて自然機能を活かすグリーンインフラが注目されている。そこで本年度は、地域が持つ固有の自然を活かし、課題を解決する提案を求める。土木構造物の持つ画一性と自然環境が持つ地域固有性を繋ぐ提案が生まれることを期待する。
- 賞
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- 最高賞金
- 20 万円
• 賞金 |最優秀賞20万円 ✕ 1点
優秀賞10万円 ✕ 1点
佳作 4万円 ✕ 数点
特別賞 2万円 ✕ 数点
• 参加賞|一次審査会における審査委員からの自作品の講評
募集要項
- コンペの募集内容
- 本年度テーマ
「Nature-based Solution」
近年、豪雨や猛暑に代表される激甚災害が頻発している。我が国では土木構造物に代表される近代技術を用いて災害と向き合ってきた。しかしここ数年、近代技術の結晶であるダムや堤防の手に余る災害が増加していることは、この防災の在り方に疑問を投げかける。
そんな中、再注目されているのが、日本古来の経験的知見だ。先人達は微地形に沿った集落展開や、長い軒と広い間口を持つ住居を始めとし、厳しい自然と上手く付き合う知恵を持っていた。これらの”自然の恵みを享受し、その理不尽を受け流す姿勢”は、近年猛威を押さえ込めなくなった自然に対する新たな向き合い方を示唆する。しかし、既存の防災インフラの効果を高めるアクセントとして経験的知見が期待されている一方で、実際に行われている事業はまだまだ少ない。
近代技術と経験的知見を繋ぎ、取り組みを促進する架け橋としてグリーンインフラに着目したい。グリーンインフラとは「自然環境が有する多様な機能を積極的に活用して、地域の魅力・居住環境の向上や防災・減災等の多様な効果を得ようとする(第4次社会資本整備重点計画)」ものと定義されている。その土地固有の自然をインフラとして活かす取り組みは、画一的な土木構造物と、地域に依存する経験的知見の中央に位置していると言えるだろう。
平成27年の閣議決定後グリーンインフラは推進されつつあるが、その多くはコンクリート表面を緑化するといったサステナビリティをアピールするための手段に留まっている。グリーンインフラはただ緑であれば良いのではなく、インフラとしての目的を持ちその地域固有の自然機能を利用するものであるべきだ。
そこで、本年度の『景観開花。』では、自然機能を活かしたインフラによる災害を始めとした地域の課題解決をテーマとする。土木構造物の持つ画一性と自然環境が持つ地域固有性を繋ぐ提案を期待する。
- コンペの募集期間
- 2023年08月12日(土) から 2023年10月14日(土) まで
- コンペの日程
- エントリー開始 |2023年 8月12日(土)
エントリー締切 |2023年10月14日(土)
提出物締切 |2023年10月15日(日)
一次審査会 |2023年10月26日(木)
最終審査会 |2023年12月2 日(土)
- 参加方法
- 参加するためには、①Webサイトにてエントリー、②作品提出 の2点を行ってください。
- 参加資格
- • 2023年4月1日現在、大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専門学校・高等学校に籍をおく学生、もしくは経験年数5年以下(2023年4月1日現在)の社会人であること。 • 上記条件を満たす人物によるグループでの応募も可とする。 • 後述する公開最終審査会に参加できること。一次審査にて入選作品に選ばれた時点で参加を確約できない場合、入選を取り消し次点の繰り上げとする。
- 著作権の取扱について
- • 応募作品の著作権は、応募者に帰属する。
• 主催者および実行委員会は、本企画の主旨の範囲内で、著作権者名を明示のうえで、報
告書、記者発表資料、作品集、Web等を通じて、応募作品および提案されたアイデア、
情報、データ等を公表できるものとする。
- 主催
- 東北大学工学部建築・社会環境工学科 平野研究室 景観開花。実行委員会
- お問い合わせ先
- お問い合わせ:
〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
東北大学災害科学国際研究所 S304-E
空間デザイン戦略研究分野 平野研究室
Tel:022-752-2102
E-mail:info(at)keikankaika.jp
- SNS公式アカウント
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